アートギャラリーについて

寺田コレクション

東京オペラシティアートギャラリーが所蔵する寺田コレクションは、東京オペラシティ共同事業者でもある寺田小太郎氏(1927-2018)が東京オペラシティの文化事業に賛同し協力するために収集を開始し、その篤志によってアートギャラリーが収蔵するに至ったものです。戦後の国内作家を中心に約4,000点におよぶコレクションは、油彩、水彩、版画、素描、立体など多岐にわたり、多様な展開をたどった戦後の美術の「現在」の姿が、一つの視点を通して俯瞰的に見渡せるものとなっています。

収蔵品展 展示風景(ギャラリー3)

収蔵品展 展示風景(ギャラリー4)

寺田コレクションには日本を代表する抽象画家・難波田龍起(1905-97)の油彩、水彩、版画など約350点以上が含まれており、コレクション全体の軸となっています。また、その次男・難波田史男(1941-74)の作品も280点以上が収められており、難波田龍起と史男父子の作品を集めたコレクションとしては、最大級のものと言えましょう。


そのほか寺田コレクションには、相笠昌義、赤塚祐二、麻田浩、荒木高子、有元利夫、磯見輝夫、内田あぐり、大竹伸朗、大野俊明、小川待子、奥山民枝、郭仁植、加納光於、鴨居玲、川口起美雄、桑山忠明、白髪一雄、鈴木治、鄭相和、崔恩景、堂本尚郎、堂本右美、奈良美智、西田俊英、西野陽一、野田裕示、野又穫、箱崎睦昌、長谷川潔、二川幸夫、舟越桂、舟越保武、保田井智之、松谷武判、村井正誠、村上友晴、山田正亮、山本明比古、吉澤美香、李禹煥などを含む、多彩な顔ぶれの作家達が含まれています。