鴻池朋子展 インタートラベラー 神話と遊ぶ人


イントロダクション123

主人公は想像力豊かな「インタートラベラー」

現代を取りまく閉塞感に対するリアクションとして、鴻池はこうした想像力を駆使した「遊び」によって新たな神話を投げかけます。鴻池にとって「遊び」とは魂を呼びかえす技です。それは身体をしばる秩序からの解放であり、人間の肉体の奥底に眠っていた感覚を呼び覚ます術(アート)です。そしてこの旅の主人公は、豊かな想像力を持った「インタートラベラー」という観客ひとりひとりなのです。

*インタートラベラー/Inter-Traveller:異なる世界を相互に往還し、境界をまたぐ人を指す、作家による造語。


「オープンブックシリーズ」《地球断面図 ウロボスカル図法》2006
鉛筆、紙、綿布
49.0x80.0x5.0cm
撮影:木奥恵三

[左]

《バージニア―束縛と解放の飛行》2007
ミクストメディア
280.0 x 370.0 x 200.0 cm
撮影:中道淳(Nacasa&Partners)

[右]

《インタートラベラー》2009
FRP、綿、皮革
60.0 x 30.0 x 20.0 cm

©KONOIKE Tomoko,Courtesy: Mizuma Art Gallery


10th ANIVERSARY