[ギャラリー3]

現代陶芸作家、秋山陽の1990-96年の作品6点をご紹介します。
ギャラリーに入った途端、黒い土塊の存在感に圧倒されることでしょう。秋山陽は、古代から現在まで、地球の歴史から見た時間の流れを、ひび割れや層を伴った独自の造形に込めてきました。長さ5.5mを越える《無題》は、土中でうごめく巨大な生物のよう。高さ2.4mの《尖底》は、沸き上がる大地のエネルギーそのものです。

秋山陽《尖底》(手前)1990年
photo: Gakuji Tanaka