[105]
中川英二郎(トロンボーン)

2008年10月21日 出演

105_中川英二郎(トロンボーン)

©武藤章

20周年おめでとうございます。何度も出演させていただいている貴ホールですが、特にこの10年は侍BRASSとして毎年出演させていただいていることもあり、スタッフそして、なによりもご来場いただくお客様が、この公演を楽しみにしてくださっているのをとても感謝しております。演奏家から客席に届くエネルギーと、客席からステージに届くエネルギーの調和が最高のコンサートを創り出します。これからも最高の音、最高のおもてなしを続けていってください。
バッハを演奏するというお題をいただき、ガンバのソナタを選んだのが自分で自分の首を絞める!?本当にハードルを上げすぎた公演でした。トロンボーンには過酷すぎたガンバのソナタを、非常に緊張し、なんとか演奏しきった経験が今でも生きていて、あの演奏会がなければ、今、クラシックに対する自分の熱い気持ちはなかったと思います。初めてのリサイタルということもあり、ジャズとは全く作法の違うステージスタイルに自分が徐々に慣れていく瞬間を実感した、非常に貴重なコンサートでした。
これからも恐らく幾度となくお会いする機会があるとは思いますが、何事も初めてというものの緊張感は、計り知れない経験になります。チャンスを与えてくれた東京オペラシティ文化財団の皆様には本当に感謝です。ありがとうございました。これからも、若手の登竜門として、たくさんの演奏家に素晴らしい経験をさせてあげてください。

[近況](2017年3月現在)
オーケストラとの共演を少しずつですが、させていただいております。また貴ホールでも演奏できることを願っております。