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彦坂眞一郎(サクソフォン)

1999年6月8日 出演

013_彦坂眞一郎(サクソフォン)

20周年おめでとうございます。
出演のお話をいただいた時、僕はまだまだ自分の演奏に何のポリシーも無く、バッハ? コンテンポラリー? とかなり途方に暮れながら選曲をした覚えがあります。何しろサクソフォンですから様々なジャンルの音楽に興味の対象があり、職人としての演奏家たらんと考えていた時期でもありました。無い知恵を搾ってバッハはバリトン・サクソフォンで《無伴奏チェロ組曲第1番》を、コンテンポラリーはシュトックハウゼンの《友情に》等としましたが、本番を迎えるまでの四苦八苦を今でも思い出します。ひょっとしたら人生で一番苦しい本番だったかも知れません(笑)。

[近況](2017年3月現在)
そのお陰様で、現在でもこうして演奏家としてやってこれているような気がしておりますし、上野学園大学で教える仕事もさせていただけております。B→Cは演奏家を試し、鍛えるためにあるのではないかとも思えております。