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山田武彦(ピアノ)

1999年12月7日 出演

017_山田武彦(ピアノ)

出演に向け出来うる限り準備をして必死で本番に臨んだ事を懐かしく思い出します。自分にとってはこの公演を機にソロの活動も行う事を決心した重要な会でした。J.S.バッハのオリジナルは勿論、必ずしもピアノ作品に限定せずに、J.S.バッハ作品を基に改編や新創作を行った20世紀までの作曲家作品、またJ.S.バッハ自らが他の作曲家作品を編曲したものなど、書き下ろした自作も含めてすべてがバッハにまつわる曲を用意して演奏致しました。J.S.バッハの音楽自体が豊かさに溢れ、それに取り組むことこそが音楽を愛する者にとって大切な時間であるのは言うまでもないですが、そこから出発して時代や様式が変化するさまを味わうこのB→Cの企画は実に興味深いものと確信しております。 自分のソロ出演後は新しく出演される素晴らしいソリストのサポート役を何度か担当致しております。20周年を迎えられるこの企画が継続し、やがて21世紀までをも振り返る会となっていく事を祈念致します。