この度は開館20周年おめでとうございます。
私がＢ→Ｃに出演させていただいたのは14年前です。前半はJ.S.バッハの《トリオ・ソナタ》を中心に、古楽器を使用してバッハ以前のスペイン古楽からボッケリーニまでをチェンバロの西山まりえさんに共演をお願いして演奏しました。南米バロックを得意とする私と西山さんのデュオは良い化学反応を起こしグルーヴするバロック音楽を披露することができたと思います。
後半のコンテンポラリー・ステージでは南米現代作曲家3人の作品を集めて演奏しました。特に新作を委嘱、世界初演したアッセルボーンはこれ以降コンポーザー･ギタリストとしてブレイクしたので、そのきっかけともなった本公演は僕の演奏活動の中で特に思い出深いものとなっています。
最近は私が自分の演奏用に編曲したスペイン古楽やバッハ作品を少しずつ出版･発表しており、後進の指導にも力を入れています。