20周年おめでとうございます。Ｂ→Ｃに携わる全ての皆さまに深い感謝と敬意を表して、心よりお祝い申し上げます。
当時シリーズで初めてテューバを取り上げて下さったこと、留学から完全帰国直後で東京での生活が右も左もわからなかったこと、腎不全から透析を開始したばかりだったことなどが重なって、物凄いプレッシャーを抱え込んでいた私をスタッフの皆さんや周りの方々が温かく支えて下さったことは今でも忘れられません。何よりマイナーな楽器のさらにマイナーな現代曲をプログラムに並べ、更に「ど」がつくマイナーなセルパンまで使用したコンサートにおいて、皆さまが下さった力強い拍手に勇気づけられて、さらに深く、鋭く現代音楽の世界に踏み込んで行けたように感じています。この3年後の「コンポージアム2009」でヘルムート・ラッヘンマンさんの《ハルモニカ》を演奏する機会を与えていただき、それは私の人生の一番大きな宝物になりました。
Ｂ→Ｃシリーズの今後益々のご発展を祈念いたします。