20周年、おめでとうございます。
Ｂ→Ｃでは、当時、自分が取り組みたい、そしてこだわりたい曲目を演奏させて頂き、私にとって自由と冒険に満ちた演奏会となりました。
私は常に、もっと演奏されるべきなのに、残念ながらあまり知られていない作品を取り上げることに興味を持っています。Ｂ→Ｃでは、そのような「隠された宝 - Hidden Treasures」も弾きました。その年はグリーグの没後百年でしたので、彼と交流の深かったマクダウェルの詩的な小品、アメリカを代表する現代作曲家のハービソン氏の名曲の日本初演、そして日本の若手作曲家であり、私の幼馴染でもある神本真理さんの作品（バッハのオマージュで、東京オペラシティ文化財団に委嘱して頂きました。）の世界初演もし、思い出深いです。
今もニューヨークを拠点にし、最近は、恩師の名前を呈したホルショフスキー・トリオも始めました。6年前からコロラド州の音楽祭の芸術監督を務め、再来年はロンドンのウィグモア・ホールでの演奏も決まり、色々活動の場を広げています。