武満徹作曲賞

審査結果・受賞者の紹介

2023年度

審査員

© Jörgen Axelvall
近藤 譲(日本) Jo Kondo (Japan)

本選演奏会

2023年5月28日[日] 東京オペラシティ コンサートホール
指揮:角田鋼亮、東京フィルハーモニー交響楽団
公演詳細ページ

受賞者

第1位

マイケル・タプリン(イギリス)
Selvedge
(賞金85万円)

第2位

ギジェルモ・コボ・ガルシア(スペイン)
Yabal-al-Tay
(賞金75万円)

山邊光二(日本)
Underscore
(賞金75万円)

第3位

ユーヘン・チェン(中国)
tracé / trait
(賞金65万円)

左より、山邊光二、マイケル・タプリン、近藤譲、ギジェルモ・コボ・ガルシア、ユーヘン・チェンの各氏
photo © 大窪道治

審査員:近藤 譲 講評

今年度の武満徹作曲賞の審査を仰せつかりました近藤譲と申します。どうぞよろしくお願いします。今日はこんなに大勢の皆様が審査を聞きに来てくださってありがとうございました。演奏もとても素晴らしかったと思いますので、演奏会としてもお楽しみ頂けたのではないかというふうに思っております。まず始めにですね、この素晴らしい演奏をしてくださった指揮の角田鋼亮さんと、それから東京フィルハーモニー交響楽団の皆さんに心から御礼を申し上げたいと思います。そして東京オペラシティ文化財団にも本当に心からの感謝をしたいと思います。ここ何年間かコロナのパンデミックで音楽界はご存知のように大変な有り様だったわけですけれども、そのなかでもですね、色々と工夫しながらこのコンクールを続けてきてくださったということは、本当にありがたいことだったと思っております。皆さんご存知のように、こうしたコンクールというのは若い作曲家にとっては自分の大きなオーケストラ曲が音になる非常に稀な機会のひとつ、稀な機会であるのは残念なのですけれども、しかしこういう機会があるということによって若い世代の作曲家が学ぶことができて、しかも育っていくことができるということで、その意味でこうしたコンクールをですね、たとえパンデミックのなかでも続けてくださったということは、本当にありがたいと思っております。どうもありがとうございました。

講評をということなのですけれども、皆さんのお手元のプログラムの17ページにですね、すでに譜面審査をした段階で私が書かせていただいた講評というものが印刷されています。実のところ、演奏を聴いてもあまり感想は変わらなかったので、(プログラムに)書いてあるものをお読みいただければそのままということではあるのですが、とはいえ、お読みくださいで済ませるのは失礼だと思いますので、少し言葉を加えたいと思います。107曲のエントリーがあって、これを審査するのは本当に大変でした。もちろん譜面を読むのが大変だというだけではなくて、ここにも書かせていただいたように、現代の音楽の状況のなかでは、いろいろな違った考え方の音楽が同時にあるので、なかなかその比較ができないという困難さがありました。しかもそのエントリーしてくださった曲の多くがですね、オーケストラというものをきちんと扱う技術という点では非常に高い水準にあったので、それはなおのこと難しい仕事になりました。そういう状況のなかで私にできることというのは、率直に言えば、私が聴いてみたい曲を選ぶということでした。そして、私が聴いてみたいなと思った今日の4曲を選ばせていただいたわけです。1曲ずつ順番に、一言ずつお話をしたいと思います。

演奏順にいきたいと思いますけれども、まずユーヘン・チェンさんの作品です。私はこの書かせていただいた講評のなかで、ユーヘン・チェンさんの曲を「伝統主義的」だというふうに言いました。伝統主義というのがどういうものかということを、ちょっと私の考えを申し上げたいと思います。たとえば18世紀にしろ、19世紀にしろ、音楽家の間にも、音楽を聴く人の間にも、「音楽というのはだいたいこういうものだな」というような共有の常識みたいなものがあったと思います。20世紀になって「こういうものが音楽だ」っていう、そういう考え方は少しずつ薄まって、いろんな種類の音楽が同時に行われるようになっていきました。とはいえ、現代でもですね、「まあ現代音楽というのはだいたいこんなもんじゃないか」というような常識が無くはありません。特に音楽大学における教育とか、あるいは大きな現代音楽祭というようなところで演奏され、あるいは教えられているものというのは、「なんとなくこういうものだ」という種類の音楽の常識があるように思います。私が伝統主義と言っているのは、「こういうものが音楽だ」というそういう考え方を疑わない考え方のことです。それを疑わずに、その常識から出発して、別にそれが悪いと言っているわけではないのですが、そこから出発して、そのなかでひたすら技術を学んで、そしてまとまりの良い曲を書こうと、よくできた曲を書こうというのがアカデミズムというものです。

私はチェンさんの作品はアカデミックだとは思いませんでした。しかし、伝統主義的だと思いました。彼の音楽は、たぶん「現代音楽はこういうものだ」という範囲に、ある程度までは収まっていると思います。しかし、彼の音楽の非常に面白いと私が感じた点は、チェンさんが自分の響きというものをなんとか作りたいという、非常に強い意志があるということを感じたということです。ですから、まとまった曲を書こうということよりも、どうやれば自分の気に入る、あるいは自分が欲しいと思っている響きを作る、作れるか、そういうところに彼の作曲の焦点があるという点が、彼の音楽が私にとって聴いてみたい音楽のひとつになった理由です。他の3曲はそうした伝統主義の外にあるというふうに私は感じました。

山邊さんの曲は(プログラムに)書かれていましたように、ケージの音楽を下敷きにしているわけですけれども、私が感じたのは良い意味でなんですけど、「音楽は遊びだ」っていう考え方になんかこう徹しているなというふうに感じました。ですから、出来合いの、つまり既成の曲と彼自身が楽しくゲームをしていると、聴いている人もその楽しいゲームに参加できるっていう、そういう種類の音楽じゃないかなっていうふうに感じました。

次にギジェルモ・コボ・ガルシアさんの《Yabal-al-Tay》ですけれども、これはもうプログラムにも書きましたように、彼にとっては、音楽というのは非常に動的なエネルギーなんだっていう非常に強い確信があるというふうに感じました。その信念がですね、つまり動的なエネルギーに他ならないっていう信念が彼の音楽を非常に個性的なものにしているというふうに思います。

タプリンさんの作品《Selvedge》についてですけれども、これもプログラムに書きましたように、私はこの曲の譜面を読んで聴きながら思ったことは、彼が非常に音から距離をとっているというふうに、音とデタッチト(detached)の関係にあるというように感じました。そしてもうほとんど音の外に立って、非常に冷静に、まるで音の彫刻みたいなものを作っていっているというふうに感じました。それが彼の音楽の、他の人の音楽とは非常に違った独特の美しさと存在というものを作りだしていると思います。
話せばキリがないのですが、あまり長く話すということを期待されていないので、ここらで講評は終わりにしてですね(笑)、順位の発表をしたいと思います。

それでは順位の発表に移ってよろしいでしょうか。音楽は競争でも競技でもないので、順位をつけるということは、私には非常に不本意なのですけれども、こういう場なので、しょうがないので順位をつけます。まず4位。4位はありません。次に3位ですけれども、3位は《tracé/trait》ユーヘン・チェンさんです。賞金の割り当ても私が決めることになっていますので、3位の方には65万円の賞金を差し上げます。次に第2位は2人います。山邊光二さんの《Underscore》、そしてギジェルモ・コボ・ガルシアさんの《Yabal-al-Tay》です。お二人にはそれぞれ75万円ずつの賞金を授与いたします。第1位はお分かりのように残っているお一人で、《Selvedge》を作曲されたマイケル・タプリンさんです。どうもありがとうございました。

文責:東京オペラシティ文化財団

受賞者のプロフィール

第1位
マイケル・タプリン(イギリス) Michael Taplin
Selvedge

1991年、ロンドン生まれ。オーケストラ、大編成のアンサンブル、室内楽の作曲家。フィルハーモニア管弦楽団やロンドン交響楽団など、英国を代表するオーケストラやアンサンブルによって作品が演奏されている。主な最近作は、ロイヤル・フィルハーモニー協会から委嘱された《Lambent Fires》、ファビアン・ガベル指揮ロンドン響で初演され、批評家から絶賛された《Ebbing Tides》があげられる。同曲は、LSOパヌフニック・レガシーズ・シリーズの第3弾として、2020年LSOライブレーベルからリリースされた。ジュネーヴのフェスティバル・アルシペル、バンクーバーの2017 ISCM World Music Days、最近ではガウデアムス国際音楽週間2019などの権威ある国際音楽祭で演奏され、英国外でも広く取り上げられている。また、スイスのラジオEspace 2、BBC Radio 3でも作品が放送された。
http://www.michaeltaplincomposer.co.uk/

受賞者の言葉
最初に、今日ここ東京にて、この美しい素晴らしいホールに立つことができて非常に光栄に思います。そして2番目に、私は、芸術的なスタンスにもとづいてスピーチをすることを求められました。これはなかなか難しいことです。ですから私は、作曲家として何が大切なのかと思っていることをお話しようと思います。私が書いている作品すべてにおいて、もっとも大事だと、私が大切に思っているのはコンセプトです。私自身、音色、音にだけに興味があるという訳ではなく、実際に私のコンセプトを、聴衆の多くの方に伝える、コミュニケーションする、そしてそのアイディアを伝えるために使うものと考えています。コンセプトが決まると、それからどのような素材を用いるかを考えます。ここでいう素材とは何かというと、私自身が持ったコンセプトをどのように形づくり、どのように明確に伝えることが出来るか、その手法のことです。ときには、コンセプトが十分に認識される前に、素材が私に降りてくることもあります。ただその場合でも、素材の選択というのは、どのようにそれらを用いていくか、そういったことは私の作曲家としての個人的な選択に委ねられています。今日お聴きいただいた作品から分かるかと思いますが、私は捉えがたい微細な表現や色に惹かれますし、また曖昧で静かにその存在が薄くなっていくような和声といったものにも心惹かれます。これらが私の音楽表現の重要なところと言ってもよいかもしれません。
東京フィルハーモニー交響楽団、そして指揮を務めてくださったマエストロ角田氏には、素晴らしい音楽家としての心意気を感じ、その作品や私の意見に対してしっかりと耳を傾けてくださったことに感謝しています。そして私の作品を選んでくだった近藤譲先生、その素晴らしいコメントにも心よりお礼申し上げます。東京オペラシティ文化財団と、理事長の松山氏、そして実際に現場で助けてくださった澤橋さん、そしてファイナリストとして一緒に歩んできたチェンさん、光二さん、ギジェルモさん、彼らの作品を聴けたことも、本当に素敵なことでした。ケンブリッジ大学で私を指導してくださったリチャード・コーストン教授、さらには友達、家族、そういった方々の支えにも深く感謝しています。ありがとうございました。
通訳:久野理恵子
第2位
ギジェルモ・コボ・ガルシア(スペイン) Guillermo Cobo Garcia
Yabal-al-Tay

1991年、ハエン生まれ。10歳より音楽の勉強を始め、2009年ハエン大学音楽教育学部へ入学。2011年奨学金を得てキーン大学(米国ニュージャージー州)に半年間留学し、初めての作曲のレッスンをジョセフ・トゥリンから受けた。2012年にスペインに帰国後、音楽教育学の学位を取得。翌年、アラゴン音楽院(スペイン)に入学し、作曲をホセ・マリア・サンチェス=ベルドゥ、フアン・ホセ・エスラバの元で学び、2017年に作曲の学位を取得。同年、ライプツィヒ音楽大学に入学し、作曲をファビアン・レヴィに師事。2018年にエラスムス・プラスの奨学金を得て、ミラノ音楽院で1年間、カブリエレ・マンカに師事。2020年に修士課程を修了後、現在はグラナダ大学博士課程にてペドロ・オルドネス・エスラバの指導のもと、フランシスコ・ゲレーロ・マリンの音楽に関する研究を行う一方、ソリア音楽院(スペイン)で音楽理論、和声、楽曲分析を教えている。
https://guillermo-cobo.com/

受賞者の言葉
若い作曲家にとって、武満徹作曲賞に参加できることは大変光栄なことです。皆さんが今日聴かれた作品は、2020年に作曲しようと決めたものです。私が描いてきた山々の姿は変わらないものですが、ロックダウン中は私の部屋の窓からは見ることができませんでした。ですから作曲家として、アーティストとして、パンデミック下、コロナ禍で私が感じたフラストレーションのすべてをこの作品にぶつけました。あまり嬉しいことではありませんが、このような気持ちは、ここにいる多くの方々も感じられたことでしょう。
東京オペラシティ文化財団、松山保臣理事長をはじめとして、後藤二郎事務局長、畑本和宏さん、鈴木学さん、そして大変お世話になったプロデューサー澤橋淳さんに、新しい作品の誕生と、若い世代の作曲家を支える機会を与えてくださったことを、心よりお礼申し上げます。何と言っても、審査員を務めてくださり、私がここに立つことを可能にしてくださった近藤譲先生に、深い感謝の意を表したいと思います。そして、私の楽譜の1音1音すべてを力強くエネルギッシュに演奏してくださったマエストロ角田さんと東京フィルハーモニー交響楽団に、あらためて感謝を述べたく存じます。彼らは複雑で難しい私のスコアを躊躇することなく、見事に演奏してくださったのです。ありがとうございました。
通訳:久野理恵子
第2位
山邊光二(日本) Koji Yamabe
Underscore

1990年、群馬県前橋市生まれ。国立音楽大学卒業、同大学院音楽研究科作曲専攻修士課程を首席で修了。作曲を森垣桂一、渡辺俊哉の両氏に師事。第26回奏楽堂日本歌曲コンクール(作曲部門)入選。第11回JFC作曲賞入選。日本作曲家協議会会員。
https://www.koji-yamabe.com/

受賞者の言葉
本日、私の音楽が東京オペラシティ コンサートホール:タケミツ メモリアルに解き放たれた感動を嚙み締めております。まずは、指揮を務めてくださいました角田鋼亮様、すばらしい演奏をお聴かせくださいました東京フィルハーモニー交響楽団の皆様に、心から感謝申し上げます。
私はどんな音楽を書きたいのか、そもそも何がしたいのか、そればかり考え抜いてきた数年を過ごしてきましたが、とても恵まれた本日この機会、私は誕生日を迎えまして、かつて同賞の審査も務められましたジェルジ・リゲティ氏の生誕100年でもあります。とりわけ個人的なことですが、人生において、本日、特別な一日を迎えたことに間違いありません。近藤譲先生が譜面審査を終えて、ファイナルの4作品について、作曲家の国籍を当てようとされたというユーモラスなお話を伺いました。私の作品は、カナダの作曲家が書いたのではないかとおっしゃったそうです。ただ、近藤譲先生が予想されたことは、まったく外れとは私は思いません。東洋的、あるいは日本の伝統的な要素を作曲のアイディアに持ち込むことはあっても、作曲家としての私が、自分自身に日本人的なアイデンティティを意識することはほとんどありません。それは《Underscore》というタイトルに示唆されている通りです。
ここで、ともに時を過ごした3人の作曲家に少しご挨拶をさせていただきます。「皆さんとご一緒できて、本当に素晴らしい時間を過ごしました。私の英語能力がもうちょっと上手だったら、もう少しコミュニケーションして、さらなるディスカッションもいっぱいできたんじゃないかと思っています。でも、この5日間は本当に幸せな5日間で、皆さんと音楽に対する考えを交換しながら、本当に良い時間を過ごすことができました。次回またいっぱいお話しましょう。是非お目にかかりましょう」。
さて、私はどんな音楽を書きたいのか、そもそも何がしたいのか、暗中模索の日々だったと最初にお話しましたが、この先の人生においてもそれは変わらないことと思います。今日を境に、何かが一変するとは思いませんし、大きな変化も望みません。しかし、過去の多くの反省を生かした数年が報いて、少々仄暗い人生にひと筋の光が差し込んだように思います。最後に感謝をお伝えいたします。スコアをお目に留めてくださった近藤譲先生、東京オペラシティ文化財団の皆様、楽譜を浄書してくださいました皆様、指揮の角田鋼亮様、東京フィルハーモニー交響楽団の皆様、そしてファイナリストの皆様、私をご指導くださった先生方、それから叱咤激励の言葉とチャンスをくれる友人、見守ってくれる家族、私の人生に関わってくれたすべての方、そして今日この場にお越しくださった皆様に、心よりお礼申し上げます。ありがとうございました。
第3位
ユーヘン・チェン(中国) Yuheng Chen
tracé / trait

1998年、済南市生まれ、2014年よりウィーン在住。ウィーン音楽・舞台芸術大学にて、カールハインツ・エッスル、ミカエル・ジャレルの各氏に師事。シャルフェルト・アンサンブル、アンサンブル・ヴィア・ノヴァ、アンサンブル・プラティプス、ヴォーカルアンサンブル・カンパニー・オブ・ミュージック等と活動。2019年ウィーン・モデルンにおいて作品が演奏される。2022年オーストリア放送協会主催のÖ1 TALENTEBÖRSE作曲コンクールのファイナリストに選出される。同年、ホルヘ・サンチェス=チョン、望月京、オルガ・ノイヴィルト、イン・ワンなどの作曲セミナーやワークショップに参加。
https://yuhengchen.com/

受賞者の言葉
皆様、こんばんは。今日こうして皆様の前に立ちスピーチができることは、私にとって大変光栄なことです。武満徹作曲賞は私にとって大変大きな意味を持ちます。「コンポージアム」は、武満氏の愛した、そして生きた地に私をいざない、彼の足跡を辿ることを許してくれたのです。そして素晴らしいマエストロ角田さん、および東京フィルハーモニー交響楽団の皆様とのリハーサルを通していただいたアドヴァイスとフィードバック、そしてさらに、他の3人のファイナリストとの芸術的意見・視点の交換、やりとりは、すべて代えがたい私の体験となりました。巨大なマシンのようなオーケストラは、深い人間の感情を表現することができますが、その一方であらゆる感情を押し隠してしまうという、無情な巨人にもなりえます。木管楽器による、空気を少し震わすような小さな音色、弓が弦に触れたときの自然に発せられる音、これらもすべて音楽です。このように繊細なノイズたちと音色が一緒になって、それぞれの音のポートレートが描き出されると思っています。私はしっかりとした和声のなかの、このような小さな予期もしないような、そして執拗なノイズたちを見いだすことの中に美があると考えています。このような現実認識と、現実と対峙することを通して、われわれは人間性の素晴らしさを歌い上げることができるのではないでしょうか?作曲とは残酷で、しかし美しい夢です。ですから私のゴールは、音色の真実をできるだけ表し、私の感じた美を、皆さんと分かち合うことなのです。私のパートナー、家族、そして大学で学んでいるミカエル・ジャレル教授、クララ・ヤンノッタ教授に深く感謝を申し上げます。彼らがつねに励ましてくれたおかげで、私はこの芸術の道を追い求めることができました。
最後に日本語を使わせていただきます。まず、東京オペラシティ文化財団のすべての方々、およびこの作曲賞に携わるスタッフの皆様、楽譜の編集を手がけてくださった中島さんや、プロデューサーの澤橋さんに感謝を申し上げます。そして、今回来日し、たくさんの素晴らしい体験ができたことに、また近藤譲先生が選んでくださったことに、あらためて心から感謝いたします。さらに本日、お越しいただいたすべての聴衆の皆様にも心から感謝申し上げます。ありがとうございました。
通訳:久野理恵子
ON AIR

本選演奏会の模様はNHK-FMで放送される予定です。

番組名:NHK-FM「現代の音楽」
2023年7月16日[日]/7月23日[日] 午前8:10 - 9:00
(2回にわけての放送)
*放送日は変更になる場合があります。
NHKラジオ https://www.nhk.or.jp/radio/
番組ホームページ https://www4.nhk.or.jp/P446/

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公益財団法人 東京オペラシティ文化財団
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