2015年5月28日[木]19:00 コンサートホール
指揮:エルネスト・マルティネス=イスキエルド
ジョフレ・リュデル:与那城 敬(バリトン)
クレマンス:林 正子(ソプラノ)
巡礼の旅人:池田香織(メゾソプラノ)
東京混声合唱団(合唱指揮:大谷研二)
東京交響楽団
映像演出:ジャン=バティスト・バリエール
サーリアホ:オペラ『遥かなる愛』(2000、日本初演)
Saariaho:L’Amour de loin(2000, Japanese premiere)
[全5幕/演奏会形式/フランス語上演/日本語字幕付]
(上演予定時間:約2時間半 休憩含む)
カイヤ・サーリアホ
©Priska Ketterer
エルネスト・マルティネス=
イスキエルド
与那城 敬
©Kei Uesugi
林 正子
©anju
池田香織
全席指定:S ¥4,000 A ¥2,000 学生 ¥1,000(税込)
A席は予定枚数終了
★S席は公演当日 5/28[木]17:00まで電話予約可能(03-5353-9999)
★予約無しの「当日券」購入は、売り場(ホール入口手前)が混雑いたしますので、できるだけ事前のご予約をおすすめいたします。
★開演後はご入場いただけない場合がございますので、お早めのご来場をお願いいたします。
世界中で再演を重ねるサーリアホのオペラ第1作
彼女の幻想的な音楽世界を映像演出付で上演
この作品はサーリアホが初めて手掛けたオペラで、2000年夏、ケント・ナガノの指揮によりザルツブルク音楽祭で初演、2001年には共同委嘱者であるパリ・シャトレ座でフランス初演され、その後もドイツ、イギリス、アメリカ等でたびたび演奏されている大変評価の高い作品です。12世紀フランスの偉大な吟遊詩人ジョフレ・リュデルの『La Vida breve』をもとにした、レバノン生まれの作家アミン・マアルーフの台本による。
指揮者のエルネスト・マルティネス=イスキエルドは、サーリアホ作品を数多く手掛けており、2008年の大阪国際フェスティバルでの《レイノ・ソングス》の初演者でもあります。またこの『遥かなる愛』は、2014年9月にフィンランドのトロンハイム室内楽フェスティバルでも指揮しています。歌手には若手日本人、いずれも現代作品にも実績のある有望な3人です。
また、今回は、舞台上の演奏に加えて、フランスのマルチメディアアーティストでIRCAMで教育・制作ディレクターも務めた、ジャン=バティスト・バリエール制作による映像演出付上演となっており、幻想的な映像とともにサーリアホの音楽を堪能いただきます。
ーあらすじー
12世紀、アキテーヌとトリポリと海が舞台。
ブライユの領主ジョフレ・リュデルは、貴族階級の享楽的な生活に嫌気がさし、遥かなる真実の愛を渇望している。そこへ海を渡ってきた巡礼の旅人が、まさにリュデルの望むような女性、トリポリ女伯クレマンスに会ったという。
巡礼の旅人が二人の間を行き来し互いの存在を知らせると、想いの募ったリュデルは彼女のもとに赴くことを決意し、海を渡る。しかしその途上でリュデルは、「遥かなる愛(恋人)」に会いたい気持ちと同時に、その人を実際に目の前にすることを恐れている自分との間で苦悩する。苦悩はやがて病を呼び、トリポリに到着するときには、死の瀬戸際まで来ている…。
船が着き、トリポリの城砦で出会った二人は、互いの思いを告げ、抱き合い、愛を誓う… クレマンスの腕のなかでリュデルが息を引き取ると、彼女は天に怒りをぶつけ、修道生活に入ることを決める。クレマンスの祈りの先にあるのは、遥かなる神か、それとも遥かなる愛(恋人)か。
サーリアホ:オペラ『遥かなる愛』映像演出付きバージョン(部分)
映像:ジャン=バティスト・バリエール
ケント・ナガノ指揮 ベルリン・ドイツ交響楽団、他
パリ・シャトレ座とベルリン・フェストシュピールハウスとの制作(2006年)
ジャン=バティスト・バリエール オフィシャルサイトより