「この個展を通して、アートって言葉に、もっと別の意味をもたらせたらいいなと思う。アートって特別なものじゃなく、型にはまらず、気取らず、みんながすっと入っていきやすい、気軽なものであるべきだと思う。日本開催が実現できてうれしいし、ぜひ多くの方に楽しんでもらいたい。」
―BEAT TAKESHI KITANO―
Takeshi Kitano during the exhibition “Beat Takeshi Kitano, Gosse de peintre”, Fondation Cartier pour l’art contemporain, Paris, 2010
© Office Kitano Inc. Photo Olivier Ouadah
2010年3月〜9月、パリで6ヶ月にわたり開催された『Beat Takeshi Kitano, Gosse de peintre 絵描き小僧』展。“天才コメディアン・ビートたけし”、“世界的映画監督・北野武”・・・ さまざまな顔を持つ氏の、現代アーティスト「BEAT TAKESHI KITANO」としての新たな一面に人々は大いに魅了され、国際的に著名なアーティストの作品を紹介することで知られるカルティエ現代美術財団で大ヒットとなりました。
BEAT TAKESHI KITANOは、1994年のバイク事故以降リハビリを兼ねて、動物と花が融合した不思議な絵を描き始めました。それ以来、『HANA-BI』『菊次郎の夏』『アキレスと亀』など、自ら監督した映画の中で色鮮やかな作品を発表してきました。日頃から「ペンキ屋のせがれ」を自認する本人は、その鮮やかな作品の色彩に関しては「ペンキ屋だったおやじの影響だ」と話しています。また、作品制作については、「眠くなかったり、眠りたくない夜は絵の具や鉛筆を使って絵を描く」と語るほど、本人にとっては日常的な出来事です。
やんちゃな悪ガキが、そのまま大きくなったようなアーティスト・BEAT TAKESHI KITANOの遊び心いっぱいの世界をお楽しみください。
Beat Takeshi Kitano, 2008
Acrylic paint on canvas
100 × 80 cm
“Collection of the Fondation Cartier pour l'art contemporain”
© Office Kitano Inc.
Beat Takeshi Kitano, 2009
Acrylic paint on canvas
117 × 91 cm
“Collection of the Fondation Cartier pour l'art contemporain”
© Office Kitano Inc.
Beat Takeshi Kitano, 2009
© Office Kitano Inc.
Photo Yoshinaga Yasuaki
Beat Takeshi Kitano, 2009
(The Blue Dharma)
© Office Kitano Inc.
Photo André Morin