エルネスト・ネトは、ブラジルを代表する現代美術家の一人で、布や香辛料など自然の素材を用いた作品で知られるアーティストです。2001年のヴェネチア・ビエンナーレではブラジル館の代表となるなど、既に世界的な評価は高く、出身地であるリオ・デ・ジャネイロを拠点にしながら、多くの展覧会、プロジェクトに参加しています。また日本においても、2001年に「スペース・ジャック!」展(横浜美術館アートギャラリー)で初めて紹介された後、川村記念美術館、金沢21世紀美術館、越後妻有トリエンナーレ、豊田市美術館など、数多くのグループ展に参加。今回も本展と同時期に丸亀市猪熊弦一郎現代美術館で個展が開催されます。有機的なフォルムと柔らかい素材の彼の作品に入り込むと、感覚は次第に解き放たれていき、まるで胎内にいるような安らぎに包み込まれます。
今回の作品のテーマは地平線、水平線です。
《Mother body emotional densities, for alive temple time baby son》
2007
サンディエゴ現代美術館ダウンタウン新館での展示風景
courtesy of The Artist
Photo: Pablo Mason
《Célula Nave (It Happens in the body of time, where truth dances)》
2004
installation view at Museum Boijmans Van Beuningen, Rotterdam
courtesy: Museum Boijmans Van Beuningen, Rotterdam