武満徹作曲賞

審査員紹介

2024年度審査員 マーク=アンソニー・ターネジ
(イギリス)
Mark-Anthony Turnage (United Kingdom)
©James Bellorini

プロフィール

国際的に活躍する作曲家マーク=アンソニー・ターネジは、ここ30年のイギリス音楽界における最も重要なクリエイターのひとりである。
初のオペラ『グリーク』(1986-88)で、ジャズとクラシックを融合させ、モダニズムと伝統との間に独自の道を切り開いた芸術家という評価を早くも確立させた。続いて1989〜93年にはバーミンガム市交響楽団のコンポーザー・イン・アソシエーションを務め、《3人の叫ぶ教皇》(1988-89)をはじめとする重要な作品群が書かれている。
オペラでは、『銀杯 The Silver Tassie』(1997-99)がイングリッシュ・ナショナル・オペラで初演、『アンナ・ニコル』(2008-10)はロイヤル・オペラ・ハウスを満員にし、『コラライン』(2015-17)はロイヤル・オペラによりバービカンシアターで初演後、各国で再演されている。
近作として、《Hibiki》(2014)、《リメンバリング》 (2014-15)、《シンフォニック・ムーブメンツ》(2017)などのオーケストラ曲、《トレスパス》(2011)、《ストラップレス》(2015)などのバレエ曲、マルカンドレ・アムランのための《ピアノ協奏曲》(2013)、ジャズ・ドラマーのピーター・アースキンをフィーチャーした《アースキン》(2013)、ダニエル・ホープとヴァディム・レーピンのための二重協奏曲《Shadow Walker》(2017)などの協奏曲や、弦楽四重奏曲《Contusion》(2013)、《Shroud》(2016)などがある。
デッカ、シャンドス、EMI、ロンドン・フィル・レーベル等に多くの録音があり、ドイツ・グラモフォンからリリースされた《Scorched》(1996-2001)はグラミー賞にノミネートされている。ロイヤル・カレッジ・オブ・ミュージックのフェロー。
2003年までの作品はショット・ミュージックから、以降はブージー&ホークスから出版されている。

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