2003.5.22[木]19:00
コンサートホール




〈コンポージアム2003〉
ジョージ・ベンジャミン オーケストラの地平


[出演]
指揮:ジョージ・ベンジャミン
ソプラノ:野々下 由香里
*
東京フィルハーモニー交響楽団



[曲目]
・リゲティ/ルーマニア協奏曲(1951)日本初演
・ベンジャミン/冬の心
*
 
─ウォレス・スティーヴンス『スノーマン』による(1981)日本初演
・ベンジャミン/平らな地平線に囲まれて(1979-80)
・メシアン/忘れられた捧げもの−交響的瞑想
(1930)
・ベンジャミン/パリンプセスト I
(2000)& パリンプセスト II(2002)
 
II:日本初演


[料金]
全席指定:一般:
\3,000/学生:\1,000
(学生券は東京オペラシティチケットセンターのみの取り扱い/要学生証)

[チケット発売日]
Arts 友の会優先発売:1月24日[金](特典:10%割引)
一般発売:1月31日[金]

[チケット取り扱い]
東京オペラシティチケットセンター 03-5353-9999

チケットぴあ
 0570-02-9999
e+ eee.eplus.co.jp
ローソンチケット 0570-00-0407 (Lコード:38226)

[公演内容についてのお問い合わせ]
東京オペラシティ文化財団 03-5353-0770



まるでクリスタルのように透明に輝く時。
ベンジャミン自らの選曲・指揮による、美しくかつエキサイティングなオーケストラ作品演奏会。



(c) Gautier Deblonde


『この2つのコンサート(5/20、5/22)では、自作だけでなく、自分にとって重要な意味を持つ作曲家の作品を含めてプログラムを組みたいと強く望みました。まず私がたいへんお世話になった最愛の師メシアンを忘れることはできません。そして私が決定的な影響を受けたブーレーズとリゲティ。指揮者としても、彼らと共同作業ができることに喜びを感じてきました。』
ジョージ・ベンジャミン

ベンジャミン自らの選曲・指揮によるオーケストラ演奏会です。現代作品だけでなく20世紀の名曲などもレパートリーにしているベンジャミンらしく、敬愛するリゲティ、師メシアンの作品と自作を組み合わせました。

ベンジャミン20歳の作品《平らな地平線に囲まれて》は、1980年BBCプロムスで取り上げられ、その大成功によりベンジャミンの名を世界的に知らしめた出世作です。この日演奏されるリゲティとメシアンの作品も、言わばほぼデビュー作という興味深いプログラミングです。《冬の心》はウォレス・スティーヴンスの詩『スノーマン』をテキストとした、透明感と寂寥感に満ちた作品。そして、管楽器を主体としたユニークな編成で書かれた《パリンプセスト》(何度も文字を上書きした古い羊皮紙のこと)は、ブーレーズから委嘱された《 I 》と、その続編ともいうべき《 II 》を一挙上演します。特に2002年10月にブーレーズ指揮ロンドン響によって初演された《 II 》は、『非常に独創的』(ガーディアン紙)、『爆発的なクライマックス』(タイムズ紙)、『心揺さぶるすばらしい音楽』(イヴニング・スタンダード紙)など絶賛された注目の新作です。

今回選ばれた曲は、いずれも美しくかつエキサイティングで、このあたり、指揮者として常にオーケストラや聴衆と関わりあっている音楽家としての現場感覚が生かされているのかもしれません。また、《冬の心》のソプラノ独唱は、バッハ・コレギウム・ジャパンのソリストとしても有名な野々下由香里がつとめます。古楽だけでなく現代曲にも積極的に取り組んでいる彼女の澄んだ歌声は、「この作品にぴったり」とベンジャミン自身も共演を楽しみにしています。



[出演者のプロフィール]

野々下 由香里(ソプラノ)Yukari Nonoshita, soprano
(c) K.Miura
東京芸術大学声楽科を首席で卒業、同大学院修了。渡仏し、サン・モール国立音楽院の声楽科およびオペラ科を首席で卒業。パリ・エコール・ノルマル音楽院にて演奏家資格を取得。数々の国際声楽コンクールで入賞を果たし、その後レンヌ、アンジェ両歌劇場で活躍。帰国後は、フランス、スペイン、日本歌曲を中心に幅広いレパートリーで演奏活動を展開するほか、現代音楽にも情熱を注いでいる。近年はバッハ・コレギウム・ジャパンの「バッハ:教会カンタータ・シリーズ」プロジェクト、寺神戸亮指揮によるバロック・オペラ公演にソリストとして参加し、注目を浴びている。現在、東京芸術大学古樂科助教授。


東京フィルハーモニー交響楽団 Tokyo Philharmonic Orchestra
(c) K.Miura
2001年4月、世界で最も注目される指揮者の一人チョン・ミョンフンがスペシャル・アーティスティック・アドヴァイザーに就任。日本で初めてシンフォニー・オーケストラと劇場オーケストラの両機能を併せ持つ166名を擁するオーケストラとして、定期演奏会などの自主公演や、新国立劇場を中心としたオペラ・バレエ演奏、NHKの放送活動など、充実した演奏活動を展開。Bunkamuraオーチャードホールをフランチャイズとし、千葉市、東京都文京区、埼玉県和光市と事業提携を結んでいる。

→東京フィルハーモニー交響楽団 オフィシャルサイト
http://www.tpo.or.jp/




コンポージアム2003

5/18 フィルム&トーク5/20 室内楽作品展 | 5/22 オーケストラの地平
5/24 ワークショップ5/25 武満徹作曲賞本選演奏会



[Top]