公演スケジュール

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アーティスト プロフィール

一柳 慧 [作曲家/ピアノ/2016年度武満徹作曲賞審査員]
Toshi Ichiyanagi, composer / piano / judge of Toru Takemitsu Composition Award 2016

作曲家、ピアニスト。神戸生まれ。1954〜57年までニューヨークのジュリアード音楽院に学び、更に1961年まで同市に滞在し、ジョン・ケージ、デイヴィッド・テュードア、ステファン・ウォルペ、マース・カニングハムらと前衛的音楽活動を展開、1961年に吉田秀和等の「20世紀音楽研究所」フェスティバルの招聘により帰国。偶然性の導入や図形楽譜を用いた作品の発表のほか、日欧米の新しい音楽を紹介しさまざまな分野に強い刺激を与える。1966〜67年、ロックフェラー財団の招聘により再度渡米、アメリカ各地で作品発表会を行う。ヨーロッパにおいてもドイツ学術交流会(DAAD)の招聘や、ベルリン芸術週間、ウィーン・モデルンなどの音楽祭からの作品委嘱など、活発な活動を行っている。
1984年には「MUSIC TODAYー今日の音楽」のテーマ作曲家として多くの作品が演奏され、また日仏文化サミットの一環として、武満徹とともにパリのシャンゼリゼ劇場でフランス国立管弦楽団により作品が演奏された。1988年には「作曲家の個展」で交響曲《ベルリン連詩》を発表。
80年代から90年代にかけて、国立劇場からの委嘱により、雅楽、伶楽、声明、舞のための大規模な作品を継続的に発表。伝統楽器と声明を中心とした合奏団「東京インターナショナル・ミュージック・アンサンブルー新しい伝統」(TIME)や、正倉院復元楽器を中心とした「アンサンブル・オリジン」を組織し、欧米各地にて演奏旅行を行う。
作品は『モモ』、『光』、『愛の白夜』などのオペラ、2016年6月に第10番が初演となる交響曲をはじめとする管弦楽作品、室内楽、雅楽や声明を中心とした伝統音楽など多岐にわたっており、音楽の空間性を追求した独自の作風による作品を発表し続けている。
これまでに尾高賞を4回、フランス文化勲章、毎日芸術賞、京都音楽賞大賞、サントリー音楽賞、紫綬褒章、旭日小綬章、文化功労者など受賞多数。現在、神奈川芸術文化財団芸術総監督。

秋山和慶(指揮)  5/25「一柳 慧の音楽」
Kazuyoshi Akiyama, conductor

1941年生まれ。故斎藤秀雄のもとで指揮法を修め、1963年に桐朋学園大学音楽学部を卒業。1964年2月に東京交響楽団を指揮してデビューののち同団の音楽監督・常任指揮者を40年間にわたり務める。トロント交響楽団の副指揮者、アメリカ響音楽監督、バンクーバー響音楽監督(現在桂冠指揮者)、シラキュース響音楽監督を歴任。フィラデルフィア管、ニューヨーク・フィル、ボストン響、シカゴ響、ロイヤル・フィル、NDR北ドイツ放送響、スイス・ロマンド管、チューリッヒ・トーンハレ管などに客演している。 これまでにサントリー音楽賞、芸術選奨文部大臣賞、大阪府民劇場賞、大阪芸術賞をはじめ、東京交響楽団とともに毎日芸術賞、京都音楽賞大賞、モービル音楽賞などを受賞。2001年紫綬褒章、2011年旭日小綬章を受章。
2014年度文化功労者に選出された。同年中国文化賞(広島)、徳島県表彰特別功労賞を受賞した。2014年指揮者生活50年を迎え、2015年2月には回想録『ところで、きょう指揮したのは?』(共著/アルテスパブリッシング刊)を出版した。現在、東京交響楽団桂冠指揮者、広島交響楽団音楽監督/常任指揮者、九州交響楽団桂冠指揮者、中部フィルハーモニー交響楽団アーティスティック・ディレクター/プリンシパル・コンダクターを務めるほか、洗足学園音楽大学教授として後進の指導に当たっている。

川瀬賢太郎(指揮)  5/29「2016年度武満徹作曲賞本選演奏会」
Kentaro Kawase, conductor

1984年東京生まれ。2007年東京音楽大学音楽学部音楽学科作曲指揮専攻(指揮)を卒業。これまでに、広上淳一、汐澤安彦、チョン・ミョンフン、アーリル・レンメライトの各氏に師事。2006年10月東京国際音楽コンクール〈指揮〉において1位なしの2位(最高位)に入賞。以来、神奈川フィル、日本センチュリー、日本フィル、九州交響楽団、札幌交響楽団、読売日本交響楽団など各地のオーケストラから次々に招きを受ける。2012年1月には細川俊夫作曲/平田オリザ演出『班女』広島公演にてオペラデビュー、好評を博す。海外においても2008年に引き続き2011年にイル・ド・フランス国立管弦楽団と共演。2012年10月にはユナイテッド・インストゥルメンツ・オヴ・ルシリンと細川俊夫作曲モノドラマ『大鴉』オランダ初演の大役を果たす。
また、ルシリンとは2014年10月に東京、広島で『大鴉』日本ツアーを行った。2015年2月には、細川俊夫作曲オペラ『リアの物語』新演出を広島にて指揮、喝采を浴びる。2007〜09年パシフィック・ミュージック・フェスティバル(PMF)アシスタント・コンダクター。2011年4月に名古屋フィルハーモニー交響楽団指揮者に就任。2014年4月より神奈川フィルハーモニー管弦楽団常任指揮者に就任。三重県いなべ市親善大使。八王子ユース弦楽アンサンブル音楽監督。2015年、渡邉暁雄音楽基金音楽賞受賞。

天羽明惠(ソプラノ)  5/25「一柳 慧の音楽」
Akie Amou, soprano

東京藝術大学卒業。オペラ研修所、二期会オペラ・スタジオ修了。その後、シュトゥットガルト、ベルリンで研鑽を積んだ。1995年、新人の登竜門として知られるラインスベルク音楽祭で、『ナクソス島のアリアドネ』のツェルビネッタを歌い、続いてソニア・ノルウェー女王記念第3回国際音楽コンクールに優勝して、一躍注目を集めた。ドイツを拠点としてジュネーヴ大劇場、ザクセン州立歌劇場、ベルリン・コーミッシェ・オーパーなど欧州各地の歌劇場や音楽祭に出演。国内でも新国立劇場、サントリーホール・ホールオペラなどへ定期的に登場し、主要なオーケストラの定期公演にもソリストとして出演している。1999年度アリオン賞、2003年新日鉄音楽賞フレッシュアーティスト賞受賞。サントリーホール・オペラアカデミーのコーチング・ファカルティとして、若手の指導にも力を入れている。

オフィシャルサイト http://akieamou.com

松平 敬(バリトン)  5/25「一柳 慧の音楽」
Takashi Matsudaira, baritone

東京藝術大学卒業、同大学院修了。現代声楽曲のスペシャリストとして、松平頼暁、湯浅譲二、西村 朗、近藤 譲、三輪眞弘など80曲以上の作品を初演する。また、9度に及ぶシュトックハウゼン講習会参加の経験を生かし、《私は空を散歩する》、《歴年》など演奏至難な大作の日本初演に携わる。2012年のサントリー・サマーフェスティバル、クセナキス『オレステイア』における3オクターヴに及ぶ壮絶な歌唱が絶賛される。CDにおいても、一人の声の多重録音『MONO=POLI』(平成22年度文化庁芸術祭レコード部門優秀賞)及び『うたかた』、一柳 慧、ケージなど、五線譜を使用しない作品を集めた『エクステンデッド・ヴォイセス』と個性的なアルバムを発表。2015年8月には、テューバの橋本晋哉とのユニット「低音デュオ」によるCD『ROTATION』をリリース。現在、聖徳大学、文教大学講師、日本声楽アカデミー会員。低音デュオ、双子座三重奏団メンバー。

オフィシャルサイト http://matsudaira-takashi.jp

東京都交響楽団  5/25「一柳 慧の音楽」
Tokyo Metropolitan Symphony Orchestra

東京オリンピックの記念文化事業として1965年東京都が設立(略称:都響)。2015年に創立50周年を迎え、大野和士が音楽監督、小泉和裕が終身名誉指揮者、エリアフ・インバルが桂冠指揮者、ヤクブ・フルシャが首席客演指揮者を務める。定期演奏会などを中心に、小中学生への音楽鑑賞教室(約60回/年)、青少年への音楽普及プログラム、多摩・島しょ地域での訪問演奏、ハンディキャップを持つ方のための「ふれあいコンサート」や福祉施設での出張演奏など、多彩な活動を展開。「首都東京の音楽大使」として、これまで欧米やアジアで公演を成功させ、国際的な評価を得ている。2015年11月には5カ国・6都市でヨーロッパツアー(指揮:大野和士)を行い、細川俊夫の委嘱新作などを演奏、各地で喝采を浴びた。受賞歴は、第6回京都音楽賞大賞(第6回)、レコード・アカデミー賞〈交響曲部門〉(第50回)、〈特別部門:特別賞〉(第53回)など。

オフィシャルサイト http://www.tmso.or.jp/

東京フィルハーモニー交響楽団  5/29「2016年度武満徹作曲賞本選演奏会」
Tokyo Philharmonic Orchestra

1911年創立。2011年、日本のオーケストラとして最初の100周年を迎えた。メンバーは約140名、シンフォニーオーケストラと劇場オーケストラの両機能を併せもつ。桂冠名誉指揮者はチョン・ミョンフン。2015年4月より、ミハイル・プレトニョフを特別客演指揮者に、アンドレア・バッティストーニを首席客演指揮者に迎えた。定期演奏会を中心とする自主公演、新国立劇場を中心としたオペラ・バレエ演奏、NHK他における放送演奏など、高水準の演奏活動とさまざまな教育的活動を展開している。海外公演も積極的に行い、最近では2014年3月にアジア・欧米6か国を巡るワールド・ツアーを行い国内外の注目を集めた。1989年からBunkamuraオーチャードホールとフランチャイズ契約を結んでいる。また東京都文京区、千葉県千葉市、長野県軽井沢町、新潟県長岡市と事業提携を結び、各地域との教育的、創造的な文化交流を行っている。

オフィシャルサイト http://www.tpo.or.jp/

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