「コンポージアム2017」について
「Composition」+「Symposium」=「COMPOSIUM(コンポージアム)」
世界的オーボエ奏者、指揮者、作曲家。常に限界へと挑戦する、ハインツ・ホリガーを迎えて
©D.Vass
世界中の若い世代の作曲家に創作を呼びかける「武満徹作曲賞」を核とした、東京オペラシティの同時代音楽企画が「コンポージアム COMPOSIUM」(造語:Composition + Symposium)です。「武満徹作曲賞」は、ただ一人の作曲家が審査員をつとめるというユニークさと、受賞者のその後の活躍などにより、今や世界的に知られているオーケストラ作品作曲コンクールです。
武満徹作曲賞
19回目となる2017年は、スイス出身のハインツ・ホリガーを審査員に迎えます。20世紀後半を代表するオーボエ奏者として、バロックからロマン派、そして現代作品まで驚異のレパートリーを誇るホリガー。オーボエと並行してヴェレシュやブーレーズに作曲を学び、古今の西洋音楽を知り尽くす“知の巨人”が創り出す作品は、言葉と音楽に対する深い探求に支えられ、「私は音楽に対して常に限界に挑戦してきた」と自ら述べるように、前衛的手法を使い、新しい発見に満ちた音楽となっています。この天才的な音楽家が、世界中から集まった応募作品の中からいかなる才能を発掘するか、注目です。
あわせて開催する作品演奏会で取り上げるのは、ホリガーが1975年から1991年にかけて作曲した、まさに自身の音楽の集大成ともいえる演奏時間2時間半におよぶ大作、ソロ・フルート、合唱、アンサンブルのための《スカルダネッリ・ツィクルス》です。
世界的な作曲家を迎え、優れた現代作品を優れた演奏で楽しめる「コンポージアム2017」にご期待ください。