日本近代建築史研究の第一人者・藤森照信が、自ら建築作品を手がけるようになったのは1990年のことです。以来、形式にとらわれることのない独創的な建築の数々を発表し、建築界に驚きを与え続けてきました。昨年の第10回ヴェネチア・ビエンナーレ建築展で開催された「藤森建築と路上観察:誰も知らない日本の建築と都市」は、国際的な評価が高い日本の現代建築の、もうひとつの顔として大いに話題を呼びました。東京オペラシティアートギャラリーの会場では帰国展特別プロジェクトも加わり、ヴァージョンアップした内容をご覧頂きます。 なお、展覧会の開催を記念して、路上観察学会/縄文建築団メンバーによる講演会をはじめ、建築・評論界から藤森と関わりの深いゲストを招いたトーク・セッションを実施します。また藤森自身が案内する藤森建築見学ツアーやワークショップなど、盛りだくさんのイベントにもご期待ください。 |
《ニラハウス》 1997年竣工、東京都町田市、住宅+アトリエ 設計:藤森照信+大嶋信道(大嶋アトリエ) |
《ラムネ温泉館》 2005年竣工、大分県竹田氏、公衆浴場+美術館 設計:藤森照信+入江雅昭(IGA建築計画) |
《茶室 徹》 2005年竣工、山梨県北杜市、茶室 設計:藤森照信+大嶋信道(大嶋アトリエ) |
撮影: 増田彰久 |