展覧会
6.言葉と文章
1950年、まだ21歳だった武満徹は、瀧口修造の薦めによって、復刊した美術雑誌『アトリエ』のパウル・クレー特集号に「パウル・クレエと音楽」を発表する。以後、雑誌、新聞などに数多くの文章を発表し、それらは単行本としてまとめられている。最初の随筆集『武満徹←1930……∞』は1964年に草月アートセンターから自費出版され、最後の随筆集『時間(とき)の園丁』まで10冊以上の単行本が出版された。
評論、随筆のほか、創作も試みたが、小説のうち、『骨月 あるいは a honey moon』は杉浦康平がデザインを手がけ、私家本のほか、豪華本『秘冊 草狂』にも収録された。また、対談の名手としても知られ、『ひとつの音に世界を聴く:武満徹対談集』(1975年)、『武満徹対談集:創造の周辺』全2巻(1976年)、『すべての因襲から逃れるために:対談集』(1987年)などがある。
武満徹
『武満徹←1930……∞』
1964年
財団法人草月会蔵
武満徹、杉浦康平
『骨月』(豪華本『秘冊 草狂』より)
1973年
世田谷文学館蔵
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