イントロダクション
Introduction

650
Loewe ドレス(部分)
2022年秋冬
撮影:来田猛
©京都服飾文化研究財団
1200
横山奈美
《LOVE》
2018年
豊田市美術館蔵
©YOKOYAMA Nami, 2024

服を着ることは人間の普遍的な営みのひとつです。そして装いには私たちの内なる欲望が潜み、憧れや熱狂、葛藤や矛盾を伴って表れることがあります。お気に入りの服を着たい、あの人のようになりたい、ありのままでいたい、我を忘れたい.....。着る人のさまざまな情熱や願望=「LOVE」を受け止める存在としてのファッション。そこには万華鏡のようにカラフルな世界が広がっています。 本展では、京都服飾文化研究財団(KCI)が所蔵する18世紀から現代までの衣装コレクションを中心に、人間の根源的な欲望を照射するアート作品とともに、ファッションとの関わりにみられるさまざまな「LOVE」のかたちについて考えます。展覧会を通して、私たち人間が服を着ることの意味について再び考えるきっかけとなるでしょう。

主な作品 *( )内は東京展の出品作品のデザイナー名

ファッション:Alexander McQueen (アレキサンダー・マックイーン)Balenciaga (クリストバル・バレンシアガ、デムナ・ヴァザリア)Bottega Veneta (ダニエル・リー)Céline (フィービー・ファイロ)Chanel (カール・ラガーフェルド)Christian Dior (クリスチャン・ディオール、ジョン・ガリアーノ)Comme des Garçons (川久保玲)Comme des Garçons Homme Plus (川久保玲)Gaultier Paris by sacai (ジャン=ポール・ゴルチエ、阿部千登勢)Givenchy (アレクサンダー・マックイーン)Helmut Lang (ヘルムート・ラング)House of Worth (ジャン=フィリップ・ウォルト)J. C. de Castelbajac (ジャン=シャルル・ド・カステルバジャック)Jil Sander (ラフ・シモンズ)Junya Watanabe (渡辺淳弥)Kimhēkim (キミンテ・キムヘキム)Loewe (ジョナサン・アンダーソン)Mame Kurogouchi (黒河内真衣子)Maison Margiela (ジョン・ガリアーノ)Nensi Dojaka (ネンシ・ドジョカ)Noir Kei Ninomiya (二宮啓)Noritaka Tatehana (舘鼻則孝)Pierre Balmain (ピエール・バルマン)Prada (ミウッチャ・プラダ)Ryunosukeokazaki (岡﨑龍之祐)Somarta (廣川玉枝)Stella McCartney (ステラ・マッカートニー)Thierry Mugler (ティエリー・ミュグレー)Tomo Koizumi (小泉智貴)Viktor&Rolf (ヴィクター・ホスティン、ロルフ・スノラン)Yohji Yamamoto (山本耀司)Yoshio Kubo (久保嘉男) ほか

アート:AKI INOMATAヴォルフガング・ティルマンス小谷元彦笠原恵実子澤田知子シルヴィ・フルーリー原田裕規松川朋奈横山奈美